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-どんぐりの取り組み-

『暮らしの手帳 冬号』でおもしろい記事がありましたので、

ご紹介します。

建築家の安藤忠雄さんが書かれていたのですが

「私は現在、「瀬戸内オリーブ基金」という活動を続けています。かつて世界でも

稀に見る素晴らしい自然の風景を誇っていた瀬戸内海は、土砂や石材の採掘、

工場排煙、産業廃棄物の投棄などにより、

あちこちで緑が失われ、はげ山となって無残な姿をさらしています。

この瀬戸内海に豊かな風景を取り戻すため、人々から基金集め、

島々や沿岸を緑化する植樹活動です。

 この活動の一環で、「どんぐり大作戦」という取り組みを行っています。

これは、小学校に協力してもらい、子どもたちに、どんぐりを拾い、発芽させ、苗木にして植樹し、

育てるところまで自分たちの力でやってもらおうというものです。

離島や沿岸部の小学校を中心に呼びかけたところ、これまでのべ40校を超える学校が

参加してくれました。中でも象徴的なのは、神戸市北区にある長尾小学校です。

この学校は2007年に新校舎を建て、元あった場所から移転したのですが、その敷地は

典型的な開発分譲地で、当初は全く緑のない状況でした。

 毎年、新しく入ってくる1年生が親といっしょにどんぐりを集め、

発芽させて学校の周りに植樹し、卒業するまでずっと、

植えた木の面倒を見ます。

もちろんこの取り組みの狙いは、「育てる」という行為を通して、その難しさや、

命の尊さを学んでもらうこと。元気に楽しみながら木々を育てる彼らの姿を見て、

今の社会に必要なものが何か、改めて確認することができたように思います。

 何もなかった学校の敷地は、今ではこんもりとした緑で覆われています。

きっと子どもたちが卒業するころには、立派な森に成長しているでしょう。自分たちで育てた森は、

彼らにとっても、生涯心のよりどころになるのではないでしょうか。」(一部抜粋)

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私が小学生のころ、校庭に大きなカシの木が一本あって、

それはかなりの老木でよわっていたので樹木医さんが一時期

見に来てくれて処置をしてくれていました。

そのときに樹木医という職業を知り今でもずっと覚えています。

こどもの頃の出来事は強烈に頭に残っていくものなんですね。

マラソンの後に木陰に入るととても涼しく、冷えた汗がひんやりとした記憶。

まさにどんぐりを拾った記憶。思いがけず、こどもたちは木からいろいろと

知らないうちに感じているんですね。

高橋

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