C.プランツ お引き渡しから早いものでもう8年がたちました。その後も2年くらいして和室の前もさせていただきましたが、今は緑が濃くなりずっとよくなりました。雑木の庭は、お二人の生活にどのような変化をもたらしましたでしょうか?
奥様 雑木を植えるというのは、主人の要望でして、私は、庭に全く関心がなく草引きも嫌で仕方なかったのですよ。ところが、不思議なことに今は、草引きをすると心が癒されるので全く苦ではなくなりました。それと少しずつ自分の好きな植物を植え、庭を私流に育てる事が楽しみになりました。コナラの種から新しい芽が出たり、ミミズが顔をのぞかせたり 植物の近くにいるといつも、新しい発見があってたのしい。
C.プランツ 私もまったくその通りだと思います。ところで今、苔がたくさん植わっていますが、植えたのですか?
奥様 いえいえ、水やりをしっかりやっていると自然に増えてきました。
C.プランツ あんなにうまく苔が繁殖するのですね。苔の種類は2000種類くらいあるらしいのですが、あの苔は敵地なんでしょうね。我が家でも数種類の苔を育てようとしましたが、全滅でした。うらやましい限りです。
奥様 苔の草引きはむつかしいんですよ。苔が抜けないように押さえから雑草を引かないといけません。
C.プランツ そうでしょうね。それでないとこのような見事な苔庭にはならないと思います。奥様の言われるように庭がずいぶん育って気持ちよくなりましたね。お話をお聞きするたびに人にとって緑の大切さを実感します。
ご主人 私は、今では、母屋で、畑も作っているんですよ。
C.プランツ へー。そうなんですね。たくさん作っているんですか。
主人 いやー、たくさん作るとお近所からもらえなくなるので、ほどほどです。全員 大笑い。
奥様 今の収穫は、ナス、枝豆です。トマトも完熟ですごくおいしいですよ。
年とともに土に親しむよういなるといいますが、私たち家族は孫も含め全員が植物と大の仲良しです。
C.プランツ ご主人は水やりやメンテナンスをよくして下さいますが、その部分の大変さあるいは楽しいところがあれば教えてください。
ご主人 自分の中で納得する庭を追求するには、こだわりと愛情を持って世話をすることが重要ですね。植物はやはり、生きものですから、子育てと同じようなものかもしれません。
虫が来たり、あるいは枝の一部が枯れたり小さな発見を繰り返すと観察力が磨かかれていくような気がします。だからいつも新しい発見が楽しいのかも。
C.プランツ 全くその通りですね。やはりインタビューをさせていただいたお客様は皆さまその様なことを言われます。では、次に庭での楽しみ方を教えて下さい。
奥様 まず一番は、季節のうつろいを感じ、外の空気を吸いながら飲むコーヒーがおいしいですね。そして家族が集まればBBQもよくします。子供や孫が楽しそうに食べるのを見ているのが幸せです。それもこの庭のおかげです。
C.プランツ ありがとうございます。ところでお二人はよく旅行にお出かけになるようですが。雑木の庭を持つお二人としてはこれまでと行先あるいは見るものが変わったりはしていますか?
ご主人 変わりました。もちろん年を重ねたというせいかもしれませんが、自然と緑を求め て行先を選んでいると思います。よそさんお庭も気になりますから。
C.プランツ 私も一緒ですね。先日、ブロック塀のことでお邪魔したときに、奥様にお話をお聞きしたのですが、アカシデが大きくなりすぎて電線に届くようになり心配しているというお話がありましたが、ご主人はいかがですか?
ご主人 そうですね。もうしばらくするとそれも剪定をしないといけないようになると思います。もう1点、雨どいに落ち葉が詰まらないかも心配しています。
C.プランツ そうなると大変になりますから何か対策を考えましょう。他に何かお困りのことはないですか?
奥様 毎年のように油虫がわいて困ります。でも、今年は、緑がきれいで大丈夫のようです。つい先日も、ご近所さんも来られて今年は緑がきれいだとほめてくださいました。ここに来れば、山の中にいるようで、すごく癒されるといってくれます。また別の方は、ここに来れば季節を感じるといってじっくり眺めて帰られます。
私たちにとっては最高の誉め言葉で、すごく嬉しいです。今後の励みにもなります。
C.プランツ これからも楽しんでお世話をお願いします。貴重なお時間をいただきありがとうございました。
次にお会いするのは、ブロックのやり替えの時ですね。暑いからお体に気を付けてください。
植物の不思議?
植物を眺めると大脳皮質の活動が活発になり視角疲労を解消します また緑色は長時間見ても疲れない色、つまり目を休めるのに適した色です。これは緑の光の波長が網膜に負担をかけないからだとされています。黒板やビリヤードの台、C.プランツの事務所など集中力が求められる場所が緑色なのはそういう理由なのです。
もう1点、花は食べられないのにこれまでずっと人に寄り添ってきたのでしょうか?きっと樹木も一緒だと思います。